2015年10月13日火曜日

石川県立大学 食品科学科 食品微生物学研究室の小柳先生、河田さんが共同研究に来ました。

9月14日から10月1日にかけて石川県立大学 食品科学科 食品微生物学研究室の小柳喬先生と4年生の河田明輝さんが共同研究に来ました。

今回の共同研究では、様々な腸内細菌として私たち研究室で作製した96 well plate上にある腸内細菌約60種を用いることになりました。

共同研究初日には、嫌気チャンバー内で腸内細菌の培養を行いました。腸内細菌を培養する培地を96 well plateに分注し、腸内細菌の培養液を培地入りの96 well plateに植菌していく操作を8連マルチチャンネルピペットで行いました。

8連マルチチャンネルピペット。一度に8ヶ所のウェルに液体を分注できる便利な器具です。


8連マルチチャンネルピペットを使用することと、嫌気チャンバー内での操作は河田さんにとって初めてでした。8連マルチチャンネルピペットは、油断するとチップがしっかり刺さらず、空気が漏れることで8ヶ所で取った液量に差が出ます。60種の腸内細菌を同じ条件下で培養するためには培地の量、培養液の量は平等にならなければなりません。


上の写真のように8連マルチチャンネルピペットに黄色チップをさして液体を吸います。


嫌気チャンバー内での操作では、河田さんは装着したグローブのゴムに腕を締め付けられながら、8連マルチチャンネルピペットに8つのチップを同時にしっかり刺すこと苦戦しながら実験をしていました。


8連マルチチャンネルピペットを用いて培地を分注している河田さん。作業中盤には8連マルチチャンネルピペットに慣れていき、サクサクと培地を分注していました。


小柳先生、食品微生物学研究室に所属している修士2年生の増田さん、さらに栗原先生と私・奈良が見守る中、約2時間にも及んだ嫌気チャンバーでの作業を終えました。
作業後の河田さんの感想は「常に人に見られながら作業をしたのでかなり緊張した。」でした。


実験後の河田さん。実験前はこの写真よりも3割増しの笑顔でした。



河田さん、本当にお疲れ様でした。

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