2016年12月6日火曜日

2016年11月28日に4年生の太田さんが2回目の文献紹介を行いました。

 11月28日に文献紹介セミナーが行われ、4年生の太田さんが発表しました。これまで、私たち研究室の文献紹介セミナーは、1つの学術論文を中心的に読み込み、他の論文についてはは補助的に読むという形式で行われていましたが、今回の太田さんのセミナーは4本の学術論文をしっかりと読み込み、それぞれの内容を比較して発表を行うという、今までにない形式の文献紹介でした。

 今回の文献紹介のテーマはポリアミンの定量を、酵素反応を利用して行う「バイオセンサー」についてでした。このバイオセンサーによって、ポリアミンを酵素により反応させ、生じた電子の流れの強弱によって目的物質の簡易定量を行うことができます。バイオセンサーを使うと、これまでの方法よりも簡便に定量を行うことが出来ます。4つの文献ではそれぞれ仕組みの異なったバイオセンサーについて実験をしていましたが、太田さんはそれぞれのバイオセンサーの長所と短所をまとめて分かりやすく説明しました。


4つの学術論文で出てきたバイオセンサーの
長所と短所を表にまとめて説明する太田さん。

 学術論文は英語で書かれているため、私は1つの学術論文を読んでまとめるだけでも大変だと思っています。しかし、私の文献セミナーが終わった直後、太田さんの文献セミナーの2週間前に「google翻訳」が大幅に改善され、これによってかなり早く文献を理解できるようになったそうです。(私も最近よく使っています。)とはいえ、4つの学術論文を読み、それを全て理解し、さらにまとめて分かりやすく説明できていた太田さんはすごいと思いました。太田さんによると、4つの学術論文を読むことよりも、バイオセンサーを知るために必要な酵素学と電気化学についていかにわかりやすく説明するか考える方が大変だったそうです。


研究室メンバーの質問に答える太田さん


 
 今回の文献紹介のおかげでバイオセンサーの面白さを知ることができました。太田さん、お疲れ様でした。

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