2018年11月7日水曜日

研究室の中間発表会を行いました。

初めまして。
6月より生物資源環境学研究科特別研究学生となりました韓国人留学生の崔文鶴(チェ ムンハク)と申します。

今年度の10月17日(水)は太田さん、前田さん、平野さん、西田さん、そして私の5人が今までの研究成果を発表する中間発表会が行われました。


M2の平野さん

M2の太田さん


卒論・修論発表会の練習にもなる中間発表でしたが、みなさんは指摘される点があまりなく、プレゼンテーションの完成度が高かったです。
私は言語の問題以前にプレゼンテーションが大変苦手なのですけれども、今回の発表で主な問題点から細かいところまでたくさんのアドバイスを頂き、自分では気付かなかった部分も知ることができた貴重な機会でした。

更に、お互いの研究内容をより深く理解することができて見聞が広がり、そこからまた新しいアイデアを得られた意味深い時間だったと思います。

みなさんお疲れ様でした。

【崔】

2018年9月21日金曜日

新メンバーの紹介です。

 初めまして。
 6月より腸内細菌共生機構学講座の博士研究員となりました永井栄美子です。
 今回は記念すべき初のブログ執筆です。

 今年度は私の他に、学部4年生の下川さん、西田さん、京都大学 博士後期課程1年生のチェさんが新たにメンバーとして加わりました。

新メンバー 左から下川、西田、チェ、永井


 私はこれまで、機能性食品を用いたインフルエンザ対策について研究を行ってきたため、腸内細菌については全くの素人です。
これまでとは全く違う分野での研究は慣れないことも多く試行錯誤の毎日ですが、日々新しい知識や技術を学ぶことができ、とても充実しています。

 また、この腸内細菌共生学講座にきて一番驚いたことはメンバー一人一人がものすごく頼りになるということです。
それぞれが自分の研究をよく理解し、自分自身で考えて研究に取り組んでいるため、非常に活発な研究活動が行われています。

 このような姿を見て、私も頑張らないと!と思っている今日この頃です。
これから皆さんと研究をしてけることに、とてもワクワクしています。
【永井】

2018年3月22日木曜日

学部4年生の藤澤さんが卒業し、修士2年生の河田さんが修士課程を修了しました。

 2018年3月22日(祝)に、卒業式が行われました。
 腸内細菌共生機構学からは4年生の藤澤さんが卒業し、また、食品科学専攻・小栁喬先生の研究室から実験をしに来ている河田さんが修了されました。


卒業式会場にて


 環境科学科で成績優秀者だった藤澤さんは、後援会からの卒業記念品授与で、目録を受け取る役を下の写真のように、つつがなく務めました。





動画バージョン

 藤澤さん、河田さんはいずれも素晴らしい研究成果を挙げて卒業されます。早く論文にまとめようと思います。
 お疲れ様でした。次の場所でも頑張ってください!
【栗原】

2018年2月27日火曜日

研究員の杉山さんと4年生の藤澤さんの送別会を行いました

 2018年2月21日に4年生の藤澤さんと研究員の杉山さんの送別会を「しま崎」で行いました。



研究室メンバーでの集合写真


 藤澤さんは昨年の4月から約1年間腸内細菌共生機構学講座で研究を行っており、2月19日には堂々とした態度で卒業論文発表会を行いました。現在は卒業論文の本提出に向けて修正を行っています。卒業後は東京大学の大学院に進学をします。
 杉山さんは腸内細菌共生機構学講座が設立された2か月後から着任されており、約4年間本研究室で研究を行い、本研究室在籍中に数多くの論文を書き上げています。また、私が実験や機器の扱いで困った際には何度もお世話になりました。4月からは京都大学で研究を続けられます。

 研究室からお二人がいなくなってしまうのはとても寂しいのですが、新しい環境での今後のご活躍を心より願っております。

【前田】

2018年2月20日火曜日

藤澤君が卒論発表を終えました。

 本日、藤澤君が卒業論文の発表を行いました。藤澤君は朝9時15分からの発表で、私たちも藤澤君の発表を聞きに行きました。
 藤澤君は1月に「日本ポリアミン学会 第9回年会」で口頭発表を行っていたため、本番の発表は練習と同じく堂々としており、先生方からの質問に対しても正確に答えられていました。

 発表を終えて疲れきった藤澤君に発表の乾燥を聞くと、「無事に発表が終わって一安心しました。ポリアミン学会で一度口頭発表を経験していたため、緊張せずに発表できました。」と答えてくれました。



卒論発表を終え、疲れ切った藤澤君


 藤澤君、卒論発表お疲れ様でした!

2018年2月13日火曜日

腸内細菌共生機構学講座の研究成果をまとめた論文が"BBB論文賞"を受賞しました

 昨年に腸内細菌共生機構学講座から出された論文、「Use of Gifu Anaerobic Medium for culturing 32 dominant species of human gut microbes and its evaluation based on short-chain fatty acids fermentation profiles」がBBB論文賞を受賞しました。

 BBB賞は、日本農芸化学会ホームページによると、「日本農芸化学会英文誌Bioscience, Biotechnology, and Biochemistryに掲載されたRegular Paper, Communicationより毎年優秀な論文に授与」されるとのことです。

 この論文は、2016年度の修士卒業生の奈良未沙希さんが行った実験を、研究員として在籍していた後藤愛那さんがまとめたものです。内容は実際に私達のお腹の中に沢山いる腸内細菌32種を共通の培地で一斉に培養できることを詳細に示したというもので、腸内常在菌の培養を介した研究の進展の一助になるのではないかと思っています。

 本講座では、これまでの論文をドアに掲示しているのですが、


ドアに掲示してある腸内細菌共生機構学寄附講座で主導した論文


 この論文も、写真のようにばっちり飾られています。


BBB論文賞を受賞した論文


おめでとうございます!

【平野】

2018年2月7日水曜日

大雪になりました。

 私は今年で石川に来てからの6年間で一番の大雪を経験しています。
 私が石川県に引っ越してきてからは毎年15 cm~20 cm程積もれば「今年も降ったね」という会話をしていたのですが、今朝の時点で積雪が膝よりも高く50 cm以上積もっていました。私たちの研究室があるi-BIRDの建物の前は駐車場になっているのですが、除雪が追い付いていないらしく、朝から施設の方が除雪をしてくださったおかげでなんとか人が通れるとった状態でした。

i-BIRDの建物前の駐車場の様子


 また10月31日のブログで紅葉の様子を紹介した生物資源工学研究所の中庭も、積もった雪が枝につくのではという状態です。

生物資源工学研究所の中庭の様子


 
 降り始めた頃は「雪だ!」と私もはしゃいでいたのですが今は地面のアスファルトが恋しくなっています。ただその願いもむなしく、降雪は8日まで続くという予報なのでいったいどこまで積もるのか心配です。
【前田】

※あまり大雪感が伝わらないので、栗原の家の駐車場のクルマの埋もれている写真を掲載します。(栗原)

東京出張から帰ってきたら駐車場で埋もれ果てていた栗原のクルマ


2018年1月30日火曜日

大学院の講義のレポートを書いています。

 早いもので1月も下旬となりました。学部4年生や修士2年生は卒論・修論に忙しく、学部1~3年生は単位取得のため、レポートやテスト勉強に忙しい時期です。
修士1年の私もレポートの作成をしています。特に阪中先生が担当する「腸内細菌共生機構学特論」は腸内細菌に関する様々な論文について触れてきた講義で、毎回とても興味深いお話を聞くことができました。
 レポートの課題は、講義の中で紹介された研究の中から「印象に残った点」や「課題点」、「その研究をより発展させるために、自分であったら今後どのような研究を行いたいか」を記述するもので、学部の頃よりも研究に積極的に興味を持ち、考える力を必要とします。私は自分の知らない研究について知ったり、考えたりすることが好きなので、このようなレポート課題は書いていて非常に楽しいです。

レポート作成をする私(太田)

 このレポートを提出することで後期の講義がひと段落します。今後は卒論・修論発表の練習や農芸化学会の準備が待っていますが、並行して研究も頑張りたいと思います!

2018年1月23日火曜日

助教の阪中先生と4年生の藤澤さんが「日本ポリアミン学会 第9回年会」において、口頭発表を行いました

 「日本ポリアミン学会 第9回年会」が関西学院大学にて2018年1月19日~20日の2日間にわたって開催されました。
この会で、腸内細菌共生機構学講座からも助教の阪中幹祥先生と4年生の藤澤友貴さんが口頭発表を行いました。

 阪中先生の発表演題は
「マーカーレス遺伝子欠損を利用したヒト腸内細菌Bacteroides doreiのアルギニンデカルボキシラーゼ遺伝子の機能解析」、
藤澤さんの発表演題は
「ヒト腸内細菌Bacteroides thetaiotaomicronのスペルミジン生合成経路の遺伝学・生化学的解析」
でした。

 阪中先生は、先日「FEMS Microbiology Letters」にアクセプトされた論文「Functional analysis of arginine decarboxylase gene speA of Bacteroides dorei by markerless gene deletion」の内容から発表されました。


 藤澤さんは学外での口頭発表が初めてということもあり、念入りに練習をしてから臨んでいました。


発表練習に励む藤澤さん



 藤澤さんは、緊張を感じながらも、達成感のある発表が出来たようです。今後も口頭発表の場が増えていくことと思いますので、この調子で頑張って欲しいですですね!

 阪中先生も藤澤さんも、会場のある「関西学院大学 西宮上ヶ原キャンパス」の美しさと素晴らしさに驚いたとのことです。


関西学院大学にある素敵な建物


 学会会場の「関西学院会館」は、結婚式場として使われることもあり、学会翌日にも結婚式の予定があるとのことでした。

【平野】

2018年1月16日火曜日

修士1年生3人はそれぞれ違った年末年始を過ごしました

 あけましておめでとうございます。修士1年生の3人は年末年始の間、研究室をお休みしてそれぞれ違った休暇を過ごしましたのでご紹介しようと思います。


 まずは太田君からです。
 年末から静岡県の実家に自動車で帰省しました。帰省中の浜松は天気がとても良く、毎日過ごしやすかったそうです。帰省の際に加賀れんこんを買い、実家で「れんこんと人参のきんぴら」と「蓮蒸し」を作ったそうです。

自作した蓮蒸し。れんこんとは思えないほどモチモチしていました。



蓮蒸しは石川県の郷土料理で、すりおろした加賀れんこんと卵白、片栗粉、塩、砂糖を合わせて蒸したものです。太田君は腸内細菌共生機構学講座(IFO)主催のシンポジウム「北陸の微生物研究」の懇親会で初めて蓮蒸しを食べ、そのおいしさに感動し、自分でも作ってみたいと思っていたそうです。太田君自作の蓮蒸しはとてもおいしくでき、太田君のご家族も喜んで食べてくれて、年末年始をゆっくりと楽しく過ごすことができたそうです。


 次に平野さんです。
 平野さんは地元に帰省して昨年度の修士卒業生で同郷の奈良さんと食事をしてきたそうです。奈良さんとは一緒に研究室で過ごしていた時のお話や、奈良さんが卒業されてからの研究室の様子などたくさんお話ができたとのことでした。また、お互いに元気な姿を見れて安心したそうです。

カフェで撮影【左:奈良さん 右:平野さん】



 最後に僕ですが、実家に帰省してゆっくりと休息をとっていた2人とは全く毛色の違った過ごし方をしていました。
僕は年末年始に東京へ行き12/29~12/31にわたって東京国際展示場で開催されていたコミックマーケット93に一般参加してきました。コミックマーケットとは同人誌と呼ばれる同じ趣味嗜好を持った人が自主制作した本や、グッズ等の頒布を行う即売会で、日本で開催されている同人誌即売会では最も規模が大きいイベントになります。コミックマーケット準備会のTwitterによると3日間で約55万人が来場していたそうです。会場内は冬なのにいるだけで少し汗をかいてしまうような熱気がありました。それだけ大きなイベントのためジャンルも多岐に渡っており、アニメや漫画の二次創作からカップラーメンの評論本、教科書ではなかなか取り上げられない歴史の本など歩いているだけでもとても楽しかったです。

コミックマーケット93 2日目(12/30)の東京ビッグサイト


 それぞれ年末年始しっかり楽しみ、休息をとることができました。今年は就職活動、そして修士論文の執筆と忙しくなりますが頑張りたいと思います。

【前田】


2018年1月9日火曜日

阪中先生の論文が「FEMS Microbiology Letters」にアクセプトされました。

 新年あけましておめでとうございます。
 石川県は年始からどんよりとした天気が続いています。


2018年1月9日の空模様。石川の冬はこのような天気が続きます。


 さて、2017年12月30日に阪中先生が第一著者の論文「Functional analysis of arginine decarboxylase gene speA of Bacteroides dorei by markerless gene deletion」
が学術雑誌「FEMS Microbiology Letters」にアクセプトされました。
 この論文では腸内細菌優先種の一つであるBacteroides dorei (以下B. dorei)を標的としたマーカーレス遺伝子欠損を実施し、アルギニンデカルボキシラーゼ遺伝子を欠損した株を作成しました。さらに、この変異株と親株を比較した時、変異株の生育速度が著しく低下し、細胞内及び培養上清中のスペルミジン濃度がほぼ消失したことでB. dorei のポリアミン生合成系におけるアルギニンデカルボキシラーゼ遺伝子の重要性を示しました。
 B. dorei共同研究者の松本光晴博士が大学院生のマサピヨさんの糞便から分離した腸内細菌であり(原著論文)、最近、自己免疫疾患への寄与が疑われ始めている重要な腸内細菌です(腸内細菌共生機構学講座の大学院生の平野さんによる日本語の解説記事)。

 論文のアクセプトを記念して、恒例のケーキを頂きました。この日は共同研究を行っている金沢大・岡本研究室の学生さんも研究室にいらしていて、コストコの1.5 kgのティラミスケーキを総勢12名で頂きました。

阪中先生の論文のアクセプトを祝う様子


研究室メンバーと金沢大の学生さんでケーキを食べる様子


一人分ずつ分けられたケーキ。山盛りです。


 写真のように、12等分しても一人分は山もりで、ケーキだけでお腹がいっぱいになりました。本年も一本でも多くの論文がアクセプトされるよう、研究を頑張ります。

 論文のアクセプト、おめでとうございます!